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| 本物志向が集まるロサンゼルス・ライフスタイル・フリーマガジン サンパチ |
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''独特な人間になれ'' 通称''220'' こと ''2ND II NONE'' DJ QUICKと昔からの親友 ''D''(写:左) と ''KK''(写:右)の2人組み そんな彼らがレコーディングするスタジオに ヒョッコリ行ってみた。 Down Town Music Group, 2ND II NONE D&KK MADDPACK/TRAY&TWINN/MOOSEI LD/DK/ROACH/KOMPOZE/GRIAN G MADD BALL/THOMAS/KEVIN CHUCK,D/BIG BASS |
| 場所はウエスト・チェスターの某所。 豪華な3階建ての家の裏にそのスタジオはある。「大丈夫。みんな言い奴だから!!」以前から知り合いだったトーマスが私に一声掛け、扉を開けた。 その瞬間、一気に彼らがこちらを向いて静まり帰った。そこには約20人位の肌の黒いお兄ちゃん達が左手にビールを持ち、右手に煙が出ているタバコのようなものを持っていた。・・・・おっと・・・完全に俺はアウェーに来てしまった。一人として普通の顔をしている人がいない。どこを見ていいのか分からなかったのでトーマスに視線を送る。すると、「おい、みんな!!コイツは俺のダチの日本人だ。親切にしてやれよ!!」と言い放つと全員に笑顔が戻り、和やかな空気に戻った。見かけによらず、いい奴ばかりでホッとした。 そこでは、レコーディングと同時進行で、休憩室ではホームパーティーが行われていた。飲んだり・食べたり・吸ったり・揉んだりでワイワイ、ガヤガヤ。やけに、赤い色を身に着けた危なそうな奴らばかりが集まっては消えていった。 そう、彼らは正真正銘のブラッ・・・。 和やかなパーティーを後にし、レコーディングをしている部屋の扉を開けた。彼らの作り出す独特でメローな音が響きわたるその部屋には、ホームパーティーの空気は持ち込まれる事はなかった。と書きたいところだが、写真の通りタバコではないものを吸っている。しかし、ホームパーティーとはガラッと違うその深い空気に唖然としてしまう。この雰囲気を文章と写真だけでは説明できないのが雑誌の悪い所である。 音楽は音楽でも彼らのジャンルは普通のものではない。L.Aには数え切れない程の人がギャングスタ・ラップしている。ひとつのギャングにひとつスタジオを持ち、活動しているのだ。そう、”普通の人がポップミュージックを歌うのと同じ”と思ってもらうのは非常に困る。言い方を変えよう、メジャーになっても、ならなくても、常に彼らの周りには危険がつきものだ。だから彼らは言う。 ”「命を懸けてラップする」” 彼らは音楽なしでは生きていけない。彼らと表すよりも「この人種」と書いても書きすぎではないだろう。普通にL.Aの街を車で走りながらふと横を向くと、おばさんが1人でHip Hopを爆音にし、走っていたりする。更に、若いお姉ちゃんは爆音どころか運転しながら歌うは踊るわで、車内クラブ状態。その後部座席を見てみると、チビ黒がポツンと座っていたりする。あんなに小さいときから、あの爆音を聞いて育てば体に音楽が染込むのも当然だ。2歳や3歳の時には既にオシリを振って踊っている姿も見慣れたものだ。 日本でもローライダーが大きな音を流しながらクルージングする姿は珍しくないが、こちらはローライダーどころか普通の乗用車でそんな状態。音を外に漏らしながら口ずさんでいようものなら、「あの人おかしいんじゃないの?」と思われるのが日本だったりする。極めつけは、爆音運転中に携帯が鳴っても音を小さくしない。自分の声を大きくして対応しようとするのだ。相手からしてみれば迷惑な話だが、音楽を消すくらいなら”What??Humm?"と何度でも聞き直してもいいという心構えなのだろう。奴ららしいといえば、奴ららしい。こうして小さい時から体で覚えたリズム感がダンスやラップに繋がっている。例えば、日本で18歳の時にダンスやラップに目覚め、いくら練習しても似せることは出来るが、全く同じスタイルは得られない。しかし、そのスタイルを求めにアメリカに渡り、本場の音楽やダンスを体感し独自のスタイルを作り上げた日本人が認められたケースも少なくはない。車の世界も同じことで、アメリカ人の出来ないハイドロのセットアップを日本人に頼むのも珍しい話ではなくなった。つまり、自分を持っていない右に習えの人間はそこそこまでは上がれるが、それ以上になることはないのだ。 全てのジャンルにおいても、スタイルを追求し努力する。”真似ばかりの人間になってはいけない”それが言いたかったのかもしれない。 無理矢理に話を繋げるわけではないが、彼ら「2nd UNone」の作り出す音楽も独特だ。例えるとDJ Quickの音をよく知っている人は、彼の作るトラックが流れた瞬間に「クイックっぽい」と感じるはず。その「〜っぽい」といわれるものを持っている奴らが集まっているのだから間違いはない。しかも、こんな顔でメローなラブソングを歌うことも多い。甘い歌詞に悪い単語が自然と混じっているのは、彼らが育ってきた環境の表れ。 レコーディングは夜中の3時頃まで続き、曲の最後のフレーズを何度も何度も繰り返し確かめていた。最後までキーボード担当のKompozeが合わない。Dは「どうしたんだよ!!だから、吸うなって言っただろうが!!」周りは笑っていたが、「次に失敗したら・・・分かってんだろうな」そんなDの目を見て私も背筋が伸びた。これは、”遊びじゃない”俺らがこの場所で生きてきた集大成をBig Bassに捧げたい。そう、DJ Quickも含め、彼らをプロデュースしていた「Big Bass」が数日前に事故で亡くなってしまったのだ。そんな状況の中、この家族が一体となり広いアメリカの音楽シーンに殴りこみをかけることになりそうだ。 アルバムが出来次第、皆様に報告させて頂きますので、是非ご期待下さい。今回の彼らの曲は以前に増して… |
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